特に書きたいことがあるわけではないが、
そして暇ではないが、たまに何か書くことにした。
唐突ながら、私は鶴橋風月のお好み焼きが大好きだ。
大阪ではわりと人気のあるお好み焼き屋だが地方ローカル色が強く、関東の人はほとんど知らない。芸能人でいえば昔でいうぜんじろう、今でいう月亭八光くらいの知名度だろうか。
私は正真正銘の鶴橋風月フリークで、多いときで週2回、少し落ちついた今でも月に2回は必ず食べに行く。1人外食のときはここ一択で、まず迷わない。鶴橋風月が好きすぎて、新卒のとき目と鼻の先に実家があるにも関わらず鶴橋に賃貸マンションを借りたぐらいである。今思えば、頭おかしい以外のなにものでもない。好きな野球選手の名前を自分の子供に名付けるぐらい浅はかな行為だ。
さて、今日は夜のアポが急遽なくなったので、いつも通りここはひとつ愛する鶴橋風月でチー玉豚モダン(大好物)を楽しもうと思い阪急32番街店へ向かった。
※阪急32番街店…阪急ビルの高層階の飲食店街の中にある鶴橋風月。店長の鉄板上でのキャベツの散らかし調理っぷりが評判。
29階の飲食店街へ上がるエレベーターを待っていると、たまらなくいい匂いの女性が隣に現れた。1人でスーツ姿で出で立つキャリアウーマン。170㎝はあるかというスラッとした長身でボブヘアーがとても大人っぽさを感じる30代半ばの女性。きっと香水の香りが素敵だったんじゃない。その方の有する人間的フェロモンと香水のエッセンスがうまく融合して、その女性自身の「魅力」を嗅いだというのが表現として近いかもしれない。というか、ぶっちゃけ巨乳だった。巨乳だったのだ。
気づけば私は、ペペロンチーノを食べていた。さっきの巨乳を追いかけていた。俺のペペロンが、テーブルの下でチーノしていた。
鶴橋風月は、そんな私を3軒先から悲しそうな眼でみていた。
敵は常に己にあり。か。
ケイスケホンダよ。